幼稚園受験合格に必要なこと

その1 幼稚園が考査で見たいこと

その2 親の準備

その3 子どもの準備

2.  親の準備

 

幼稚園選び 

教育方針、設備、環境、通わせている親の雰囲気、通園距離などをよく比較検討し、わが子にもっとも合った幼稚園を探して欲しいと思います。但し、親が楽をすることばかり考えてはダメです。 

園バスが自宅近くに停まるから。お弁当ではなく給食だから。保育時間が長くて楽だから。 

これでは親の都合だけの幼稚園選びです。 

幼児期に親子手を繋いで、四季折々の風を感じながら通園する時間は、親子にとってかけがえのない時間、そして思い出となるでしょう。 

お母様の手作りのお弁当は、子どもが母親の愛情を感じることが出来る大切なツールです。 

初めての社会生活で子どもも疲れます。家庭で過す時間も大切にして下さい。 

お子様のための幼稚園選びをして下さい。

 

 

志望園が決まったら 

まずは受験する幼稚園の情報をできるだけ収集しましょう。ホームページで確認し、説明会や公開行事にはできる限りご両親で参加すると良いでしょう。実際に幼稚園に足を運び、通園時間を確認して下さい。ご自身の目で園を見ておくことが、とても大切な面接対策となります。

 

 

 

面接に備える 

過去の質問例を調べ、解答例をノートに書いて準備しましょう。志望理由や家庭の教育方針について、ご両親で十分に話し合いをしておく必要があります。幼児教室で行っている、面接の練習などを活用し、先生からアドバイスを頂くと安心です。

 

 

 

願書の準備 

首都圏の幼稚園の願書配布は10月15日以降と決まっています。志望理由を書く欄が殆んどの幼稚園の願書にありますので、下書きをして準備しておきましょう。願書配布前に写真を撮っておくことは出来ます。願書配布後サイズを指定して焼き増ししてもらうことが可能です。 

初めて幼稚園に提出する書類が願書です。その願書が不備なようではいけません。しっかりと準備して下さい。

 

 

 

3.  子どもの準備

 

躾について

子どもは育てたように育つのです。母親の一番大切な役割は、食生活とともに子どもの躾です。躾の外注はダメです。就園前の幼児期は第一反抗期の時期でもありますが、今が一番、親の思い通りになる時期なのです。育児本を見て「3歳になると○○ができる。4歳では○○ができるようになる…」と思っても、それは何もしないでも、その年齢になると自然に○○ができるようになるわけではありません。「三つ叱って五つほめ七つ教えて子は育つ」と言います。最近、ほめて育てるだけが強調されていますが、その前に親は三つ叱って善悪の判断をつけるようにしなければなりません。七つ教え、食事のマナーや公共の場でのマナーを身につけさせなければいけません。

当たり前のことの一つとして、子どもをわがままにさせない、ということがあります。子どもを王子様、お姫様どころか、このごろでは王様!王女様!お殿様!!扱いにしているご家庭もあります。

「うちの子はどうしてこんななんでしょう…」と嘆くお母様がいらっしゃいますが、子どもは育てたように育ってしまっているのです。しっかりと躾をしましょう。

次に基本的生活習慣を身につけることが大切です。食事、排泄、睡眠、衣服の着脱、清潔の中で、もっとも重要なのは食事です。食事を規則正しく、時間を決めて好き嫌いなくバランスよく取ることができれば、おのずと排便や睡眠のリズムも整ってきます。

これに加えて、時間を守る、約束を守る、きちんとした挨拶ができる、善悪の判断が出来る、お片づけが出来る、幼児としての最低限のマナーやルールを守るという自立した生活態度が必要です。家庭生活の中で、靴を揃えること、椅子を入れること、ハイと返事をすることを励行していきましょう。

これらは当たり前のことですが、この当たり前のことが、より高いレベルで確実に出来ることが、幼稚園受験の一番の準備となります。

「「わが家で、この場面ならば、出来る」ではなく、いつでも、どこでも、どんな状況でも、これらのことがしっかりと出来るように子育てしていれば、幼稚園受験の結果はついてきます。

 

 

 

母子分離

考査では、お母様と離れて、お子様が先生に連れられて一人で試験会場に入っていかなければなりません。年齢相応に情緒が発達していれば、状況を理解しスムーズに考査へ向かうことができるはずです。2~3歳の幼児ですから、不安になって少しくらい泣くのは仕方ありません。でも先生が優しく言い聞かせて、楽しく一緒に遊んでくれるにもかかわらず、最後まで激しく泣いてしまう場合は、親子関係に何らかの問題があるのではないかと判断されてしまいます。泣くのは二つのタイプ。一つは親の期待が大き過ぎる場合。もう一つは親が過干渉、過保護な場合です。

子どもに「いつでもあなたのそばにいますよ。あなたを信じていますよ。」というメッセージを言葉とスキンシップでしっかりと伝え、子どもの自立を促しましょう。

 

 

 

集団生活に順応できる丈夫な体を作る

園生活において支障のないだけの体力、運動能力が年齢相応に備わっているかを考査では見られます。階段の上り下り。平均台を渡る。片足バランス。線上歩行。かけっこ。手遊びやお遊戯などが出題されています。

幼稚園受験のために特別な訓練をするのではなく、日常生活において、まず子どもを歩かせることが大切です。親の都合でバギーに乗せて、どこへでも連れ歩くようではいけません。

そして、親子一緒に思いっきり体を動かして遊ぶことが、体をバランスよく鍛えるためにとても有効です。

 

 

 

言葉の発達

発語の時期にはかなり個人差があります。考査の頃に、幼児語が残るお子さんも多いことと思います。幼児語が残っていても構いません。しかし、親の関わり方として、常に正しい日本語で語りかけ、人の話を聞く態度を身につけさせ、会話が成り立つように促していかなければいけません。

よく喋るお子さんでも、自分本位な話し方ではなく、幼児なりに聞かれたことにきちんと答える習慣を身につけておきましょう。

先生:「お名前を教えてください。」

子ども:「パンがたべたいの!」

これでは困ります。

絵本は言葉の宝庫です。絵本の読み聞かせをたくさんするようにしましょう。お子さんの語彙も豊富になるでしょう。

 

 

これらのことを心掛けながら、当たり前のことが、より高いレベルで確実に出来るようにしていけば、幼稚園受験の準備は万全です。

 

 

富士チャイルドアカデミー  前 宏美   

 

 

東京・神奈川に7教室  富士チャイルドアカデミー

 

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